a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『タイタニック号の最期』 ウォルター・ロード 佐藤亮一訳 ちくま文庫 筑摩書房

Walter Lord の A Night To Remember の登場人物の中に、メリーベル・ポーツネルという名前がいるらしい

という怪情報を聞いた。

ぐぐってみたら『タイタニック号の最期』が訳本らしい。

ということで探したのだけど本屋では見当たらず、Amazonでも新品は手に入らなくて古本ばかり。

古本を価格1円+配送料340円で入手。1/8に届いてやっと読了。

結論から言うと、メリーベル・ポーツネルという登場人物はいませんでした。

でもね、エディス・エヴァンズ嬢という人物が、P.86から87にかけて登場。そのあとP.117に再登場し、セリフまである。これが伝言ゲームでメリーベルになっちゃったかな。

ともあれ、エディスの名前が出ているとは知らなかったので、よかったのことですよ。

原書が1955年で、1972年発行のノンフィクション全集に収録されているということなので、「ポーの一族」の執筆時期からいって、ここからとった名前という可能性は否定できないが、さてどうなんでしょう。

ポーの一族」については、ここにいい年表があった。昔自分でも作ったけど。

リストにある単行本、4種類とも持ってるわ(笑)

いや、何の話だっけ。

肝心な『タイタニック号の最期』ですけど、映画などでは沈んだシーンで終わってあとは文章で説明だったりするけどこの本ではボートでのことや、アメリカで待っている人たちのことなども書かれていて、いろいろ興味深い。その他文化の違いとか。

P.176 1912年のアメリカでは、タバコはまだ、緊張や興奮を静める万能薬とはなっていなかった

この本が書かれた1955年ごろは、緊張や興奮を静める万能薬だったんですねぇ。

そのほかにもタイタニック以後、いわゆる上流階級というのが消えたとかそういうことも。

タイタニック号のことを知ったのは、テレビ映画「タイムトンネル」の第1話だったが、2本の映画も含めてそういう時代背景の話はなかなか感じることができなかった。本で読むとやっぱいろいろと違った面白さがありますね。