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『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』勝間和代 光文社新書

きっかけは、情報リテラシーの本を読んだこと。
『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』勝間和代 ダイヤモンド社 - a.sueの日記 はてな版
で、この本は同じ勝間和代さんによる金融リテラシーの本。評判がよいようだし、読んでみようかということで。
僕自身は、ものを作らないで金を動かすだけで利益を得るというのはずるいことだという意識が強い古い人間だし、20年ほど前のバブルまっただ中の頃に先物のセールスマンにのせられて痛い目にあって以来、投資とかそういうものに手を出すのは一切やらないと誓っている。この本を読んで、先物で痛い目にあったのもしょうがないなと思った。自分で判断する能力がないのにセールスマンのいうがままに1本買いで、そこにはリスク分散とかそういう思想全くなし。絶対やっちゃいけないことをやってしまってたので、そりゃ痛い目に遭うわな。20年前にこの本があれば、もうちょっと違った展開があったかも知れない。
普通預金とか定期預金というのも金融行為の一つで、元本が確実に保証されているために金利が低い。投資信託などは元本を一部失う可能性はあるがその分高いリターンを期待できる。期待できる数字と手数料と、そういうところのバランスとか、なるほどと納得できる。リスクを分散するためにお金を分けて運用せよと。
Microsoft Moneyを使っていて、資産は投資で運用した方がいいというアドバイスを読んだことはあるが、前述のような理由でそういうのには手を出さないことにしていた。でもこの本を読んだあとは、ちょっと勉強しながら投資信託でもという気になってしまった。問題はすでに年齢がいってるのであまり長い期間での効果が期待できないことだが。
この本で唯一納得できないのは、住宅を金融資産として扱っている点。土地や住宅が値上がりする時代ではないというのはわかるが、年をとったときに住宅を貸してもらえなくなる可能性をリスクとして織り込まないと見誤ると思う。資産をたくさん持っていれば引退後でも問題なく住宅を借りることができるのかも知れないが、その辺はちょっと心配なところ。
ともあれ、これまで金融にかんする本を読んだことがなかったので勉強になった。

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)