a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『闇の顔』 横山光輝 講談社漫画文庫

「闇の顔」 別冊少年マガジン 1969年4月号
「黄金墓場」 週刊少年マガジン 1969年第25号
「偽りの偶像」 「現代コミック」 1970年第1〜3号
「ぶっそうな奴ら」 週刊プレイボーイ 1969年6月3日号〜8月15日号
「偏愛」 「ファニー」 1969年8月号

表題作の「闇の顔」は覚えていた。タイトルを忘れてたけど、写真を大きく引き伸ばして気づくところとか、「少しはぜい肉がとれたかな」とか。「ぜい肉」という言葉をこれで知ったのだった。主人公がV7ディック・牧に似てるのは執筆時期からいってそんなもんでしょう。目つきが悪くなる前の作品ばかり。
「黄金墓場」はマガジンだけど読んでないようだ。そのほかの作品は青年誌なのでまったく読んでない。最後の「偏愛」は、さらに裏を読める構造だと思うのだが…

ところで、この本の最大のトピックは、実は帯。KCデラックス「原作愛蔵版 伊賀の影丸」全9巻が4月から毎月1巻刊行スタート。

  1. 若葉城の巻
  2. 由比正雪の巻
  3. 闇一族の巻
  4. 七つの影法師の巻
  5. 半蔵暗殺の巻(と書いてあるけど、半蔵暗殺帳の巻だと思うな)
  6. 地獄谷金山の巻
  7. 邪鬼秘帖の巻
  8. 土蜘蛛五人衆の巻
  9. 影丸旅日記の巻

きたきたきたきた。横山光輝掲示板に新年の挨拶とともに書かれていた影丸がついに登場だ。
伊賀の影丸といえば、個人的には物心ついた頃読み始めた漫画の中で強く意識した作品の中の一つ。雑誌で読んだ一番古い記憶は七つの影法師の途中。その後総集編だなんだで過去の話も割と苦労せず読むことができた。しかし、小学館のゴールデンコミックスで最初の方が出たあと、残りが秋田書店のサンデーコミックスで出て、さらに最初の方のもそのあと続けて出たりした関係でこれまでのものは新書にしろ文庫にしろ順番がでたらめだった。それがちゃんとした順番で読めるだけでもうれしいし、講談社の原作愛蔵版となればトビラの収録にも期待できる。KCデラックスだから、1冊1,000円程度のソフトカバーと思うが、今から楽しみだ。

闇の顔 (講談社漫画文庫)

闇の顔 (講談社漫画文庫)