a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『半神 自選短編作品集 萩尾望都パーフェクトセレクション 9』 フラワーコミックススペシャル 小学館

半神 プチフラワー 1984年1月号
イグアナの娘 プチフラワー 1991年11月号
天使の擬態 プチフラワー 1984年11月号
学校へ行くクスリ ビッグゴールド 199年16号
午後の日射し ビッグゴールド 199年14号
偽王 プチフラワー 1984年9月号
温室 月刊セブンティーン 1975年6月号
マリーン 月刊セブンティーン 1977年5月号
カタルシス プチフラワー 1992年5月号
帰ってくる子 単行本「異形コレクション(7)チャイルド」 1998年
小夜の縫うゆかた 週刊少女コミック 1971年夏の増刊号
友人K グレープフルーツ 1985年21号

全9巻の完結。
熱心な読者だったのは1981年ぐらいまでなので、それ以降の作品はあまり読んでない。「マリーン」が載った別冊セブンティーンを国立2期の入試の帰りに買って何度も何度も何度も何度も読んだのが、熱心だった頃の最後の記憶。なので全集II期で「マリーン」が収録された『半神』を買い、それに入ってた作品は読んでるはずなのだけどあまり記憶にない。
ビッグゴールドは、最初の青年誌掲載作品「10年目の毬恵」ぐらいしか読んでなくて、今回収録されているのはほとんど初めてのはず。
「小夜の縫うゆかた」は、タイトルをよく覚えてるのにストーリーはほとんど忘れていた。でも最後のコマでカルピスを持ってくるお兄ちゃんの表情は覚えてたりして。人間の記憶っておもしろい。
萩尾望都という作家が、人の心のあり方を描き続けてきたことがわかる短編集になっている。ように思える。
最後に1ページ、扉のこと、扉の位置のこと、セリフのことについて語っている。扉の原稿はほとんど存在してなくて、雑誌掲載のものを写真に撮ってパソコン上で修正して使ったとか。週刊連載も単行本になったときには切れ目なく読むことを前提に描かれていた時代ということね。
全9巻、堪能しました。