a_sue’s diary

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第37回かつしか星の講演会『「かぐや」が見た月の世界』 @葛飾区郷土と天文の博物館

かみさんと行ってきました。
講師はJAXA広報の阪本成一さん。舞台はプラネタリウム。最初にかつしかスペシャルのかぐやが撮影した月の映像。丸の内のJAXAiなどでも見慣れた映像をアレンジしてあるのだけど、プラネタリウムで全天周に投影されると迫力が違いますね。そのあと阪本さんのパワポ使った説明。なんかいい気持ちになってちょっと意識が飛んでしまって、途中をちゃんと聞いてなかった。
日本が運用している探査衛星が今これだけあって、今後の計画がこれだけで。月を知ることは地球を知ること。「はやぶさ」で小惑星を知るのも地球を知ること。これから金星や水星に探査機を送る計画があるが、それも地球を知るために。
太陽系の外、100光年以内に見つかってる惑星が数十個。地球で電波による通信が始まって100年。地球から漏れている電波が、今100光年彼方まで届いている。これをラジオ・スフィアという。ドレイクの式に従って知的生命の存在を推測する。文明の寿命が1000年だとすると、銀河系内にある知的生命のある星は10個程度で、そこから発せられた電波は他の知的生命に届かない。これが1万年持続すると、同時に存在する文明の数が10倍になり、距離も近くなってお互いに届くようになる。なるほど。SF的には、電波でコミュニケーションをはかる段階というのはまだまだ幼稚で、その先に進んでしまうと電波を撒き散らかすような野蛮なことはしないんじゃないかとか、超光速航法を発明するとラジオ・スフィアには意味がなくなるんじゃないかとか思ってしまうが、現時点で地に足のついた学問の範囲では納得できる話。
で、宇宙に移り住もうとしたときに、月に住むということは地下に住むことで、星を見ることができない。スペース・コロニーに住むと、スペース・コロニーの修理ばかりしていて星を見ることができない。地球の環境すら維持できない人類が、人工的な環境を維持できるのか、とか、宇宙への夢に水をぶっかけるようなお話が。小学生とかも聞きに来てるのに、JAXAの広報の人がそれでいいのか。的川先生が泣くぞ。と思いつつ、でもいろいろおもしろかった。
http://www.city.katsushika.lg.jp/museum/index.html
今回の件、ご近所の情報を、神奈川在住の友達から教わって知る。なにやってんだか。で、ネットで申し込んだんだけど、なんかわかりにくいシステムだった。いかにもお役所なシステムで。もちょっとどうにかして。