a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『GOHST IN THE SHELL/攻殻機動隊 2.0』 @新宿ミラノ1

例によって、氷川竜介さんのブログで見て気になっていた『攻殻 2.0』。
こないだ友人が見に行って、絶賛。別件もあって新宿に行きたいし、これはもう見るしかないな、と。
土日祝の朝一は10時から。JR新宿で降りたのが9:15ぐらい。映画を見に歌舞伎町に行くなんて、いったい何年ぶりなんだか。昨日ミラノ1の地図を見て、『ナウシカ』で並んだとこだから楽勝と思ったのが大間違い。久しぶりに東口に出て、アルタの右から回り込んで靖国通りを渡り、大きな目印のない通りに迷い込んでしまった。結局えらい遠回りしてコマ劇場にぶつかり、山勘でまわりこんだらそこに広場があって、ミラノ1が見えた。
入口の前に行列が20人ぐらいいたかなぁ。それを横目に、チケットの窓口に並ぶ。こっちの行列は4,5人。座席指定完全入れ替えのシネコンをメインにしてからずいぶんたつので、ここがどういうシステムか不安だったのだけど、事前に知り合いに聞いた話で自由席の入れ替えなしらしい。切符買うときも「攻殻機動隊1枚」で1,800円払っておしまいだった。時間も席も何も聞かれない。
切符を買ってるあいだに入場開始。9時半入場だったようで。おかげで並ばずに入場できた。
中に入ると、スタジアム席というほどじゃないけど若干傾斜のついた座席で、1,000人規模のところにこの時点でまだ人が少ないから席選び放題。中央を横切る通路のすぐ後ろで、中央をたてに通る通路から二つ目の16-21(16列の21番?)に席を確保。ベストポジションですね。
席に荷物を残してパンフを買いに行く。友人情報で聞いてたとおり、前回の復刻版と一緒になってて1,500円。
上映開始まで30分近く時間があるので、パンフを読む。前の時は劇場で見たのが10万人?手元のメモによれば、僕は1995-11-23に東劇で見ている。パンフの情報量が多くて、読み終わらないうちに上映時刻となる。

予告

予告では『スカイ・クロラ』と『ICHI』と『クローン・ウォーズ』、あとはおぼえてない。『ICHI』はこれまで見たのよりも長いバージョンだったような気がする。これも見に行かなければ。『スカイ・クロラ』は当然として。

本編

昨日見返したばかりだが、当然ながら音が違う。って、PCで見て音はステレオイヤホンだったから比べては申し訳ないけど、劇場の音はやはりすばらしい。音楽もSEもずんずん響く。
3Dになった冒頭シーンの素子はあまり違和感がない。光学明細でぼやけていく部分は表現がだいぶ変わっていて、これは多分見返してなくてもすぐ気がついたのではないかと思う。
で、タイトル。これが、『マトリクス』がまねした流れる緑の文字からスタッフ名が残るスタイルが、がらっと変わっている。できあがっていく義体の質感も全然違う。
火器の音がすばらしくて、特にフルオートの射撃音は、前作でもずいぶんリアルだったのがさらに迫力を増している。日本の映画だと実写でもなかなかこういう音はつけてくれないからうれしい。
声では人形使い家弓家正さんから榊原良子さんに変わっているというのが一番大きくて、これはずいぶん印象が違ってた。ただ、素子と会話するシーンで、二人とも女の声になってるので、申し訳ないけど途中どっちがしゃべってるのかちょっと混乱しました。
最後の女の子の義体が都市を見下ろしてエンドロールなのだけど、オリジナルのクレジットに、今回の2.0のクレジットを追加という作りでした。あれで音楽がちゃんと合ってるのはなぜだろう。『スター・ウォーズ』の特別編のエンドロールの音楽はあんなに無様な切り接ぎに聞こえたのに。
それはさておき、こんな映画を見に来るほどの人でも、エンドロールが始まるとさっさと席を立つのが何人かいたのはちょっと意外でした。
音が良くなって、CGを効果的に使って、リニューアルしたこの作品はとても良かったのだけど、前回見たときからずっと気になって仕方ない欠点は残ったままなのだった。
なぜこの作品の草薙素子はあんな顔をしてるんだろう。