a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『スカイ・クロラ』 @MOVIX亀有

初日2回目の11:40の回。シアター3のH-10,11。150人のところに、7割ぐらいの入りかな。
パンフは高めの800円で横型。つるつるの紙じゃなくて、画集のような高級感のある紙でなかなか良いです。
予告は年末のPIXAR映画『ウォーリー』とか、『クローン・ウォーズ』とか。
さて、本編ですが、TVでガンガンスポッと流してるとおりのCGバリバリの飛行機と、シンプルな線のキャラによる人間ドラマがいい雰囲気を出していて、ひたれました。これまでの押井作品で一番良かったな。一緒に行ったかみさんはさっぱりわからなくてだいぶ寝てたといってたけど。
以下、ネタバレあり。
















はでな空中戦からはいって、タイトルがでる。クレジットの文字の出方とかもしゃれてて、ちょっと仕掛けも入ってたりして。
メインの戦闘機は震電タイプで、CGで実物のような仕上がりになっていて、それが飛んでるだけでいい。
飛行機のシーンがどちらかというと動きが激しい動の画面なのに対し、人間ドラマの部分はとても静かな印象で、それでいて画面に引き込まれてしまう。
飛行中の会話はすべて英語で、それも雰囲気を盛り上げてくれる。
エンドクレジットが始まっても席を立つ人はいない。これはそういう映画よね。というか、これを見に来るのはそういう客層ということで。それに応える作りになってるので、明るくなるまで席を立たなかった人はこの作品をより理解できる仕掛けになっている。
入れ替えなしのミラノ1などで見てたら、絶対続けてもう一度見ちゃうな、これは。
作品中では世界についての説明があまりないのだけど、彼らが仕事として戦争をしていることはわかる。「キルドレ」についての説明はいちおうやってる。
押井守らしい、自己という存在のアイデンティティについての作品なのだと気づくのは話がだいぶ進んでから。結局テーマはここに戻ってくる。
原作も読んでみなければ。これまで読んでなかったので、あえて手をつけずにいたのだ。