a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『コミックマーケット創世記』 霜月たかなか 朝日新書 朝日新聞出版

買ったのはここ
霜月たかなかというと、昔アニメ誌で名前をよく見たよなと思ったら、終わりの方で月刊OUTの編集者と知り合ってライターをやった話が出てきた。OUTだったか。アニメジュンも同一人物だという話は聞いてて、仲間の阿庭じゅん亜庭じゅんをもじったペンネームを使った話も出てきた。
それはさておき、霜月たかなかが1951年生まれで、オタク第一世代より前のマンガがメインだったプレオタ世代ということになるか。COMに集まった同人グループがどうたらこうたらという話は読んでもらうとして、コミケのおおもとに萩尾望都ファンの活動があったってのはちょっとびっくり。
僕が萩尾望都にはまったのは、「ポーの一族」のフラワーコミックス「全3巻」が出たあとなので、これよりちょっと遅いのだけど、そうかあの頃東京ではこんなことがあったのか〜という感じですよ。って、地方在住でも活動してる人は活動してるんだけど。
あの頃高校の最寄り駅のそばの本屋に、『EOS』という薄い本が置いてあって、同人誌という呼び方を知らなかったんだけど、立ち読みしたりしてた。買ったことはなかったが。それが「ポーの一族」の単行本を立ち読みしてはまった頃。ポーはもうちょっと後でちゃんと買ったのだけど。
そのちょっと後で「第1回九州マンガカーニバル」というのがあって、観客の立場で参加した。紙の日記を見ないといつだったかわからないが。で、そのプログラムの中で「ポルの一族」というポーのパロディの舞台があって受けたんだけど、その元になったパロディマンガの作者が霜月たかなかだったとは、これを読んで初めて知った。
とか何とか、自分のマンガ体験と重ねながら興味深く読みましたよ。
コミックマーケットそのものは、80年代の中頃、晴海の夏コミに一般参加者として1度行っただけで、それ以降は一度も足を踏み入れてません。
それにしてもコミケがこれだけ続いているというのは、こないだの石川さんの本じゃないけど、「思い」と「金」の両立なんだろうなぁ。なんかふしぎなシンクロニシティを感じた。

コミックマーケット創世記 (朝日新書)

コミックマーケット創世記 (朝日新書)