買ったのはここ
日本で最初にプラモデルを作ったというマルサン商店の話。
昨年のプラモデル50周年のホビーショーには行かなかったので、ノーチラス号の金型を見ることはできなかったのだけど、こないだ天賞堂に行ったら復刻版が売ってた。
それはさておき、話は金型を作った人、売り歩いた人、組み立て説明図を書いた人、流行をブーストした金馬師匠という章立て。
なにもないところで、物まねとはいえ新しいジャンルの製品を立ち上げ、販売の仕掛けを作り、さらに当時の新しいメディアであるテレビ番組で宣伝までしてプラモデルを世に広めたマルサン商店。というあたりのことを、タミヤとバンダイの本しか読んだことのない僕などはあまり認識してなかった。
でもまあ、当時の僕が知ってる製品の出来はあまりよくなかったし、値段の割に部品が少なくて寂しかった記憶しかない。といいながら、ウルトラシリーズのプラモを結構作ってるんだけど。初めて買った塗料はもちろんマルサンのプラカラーだし。
というわけで、興味深く読みました。
金型を作る話を読みながら、思い出していたのは祖父のこと。時期からいって勤め先を定年退職してたと思うけど、釣りに使う鉛のおもりを家で作って釣具店におさめていた。その金型は祖父が作ったと聞かされていたが、プラモデルの金型とは違って小さなもので、玄関をつぶした作業場にたくさん置いてあったのを覚えている。祖父の死後、親戚にもらわれていったのでもう残ってないが、金型に流し込む融けた鉛は銀色に光ってきれいだったなぁ。
そういうのを見てた頃、プラモデルと出会ったのだった。
日本最初のプラモデル 未知の開発に挑んだ男たち (アスキー新書 90)
- 作者: 竹縄昌
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
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