a_sue’s diary

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『小公女セイラ』 @TBSテレビ

最終回。見事に終わりましたね。
この物語を陰で操っていたのは、お母様だったのね。院長先生にプレッシャーを与え続け、娘にも正しくあれとプレッシャーを与え続け、さらに正しくあることが難しいとわかったのがすばらしいって、あんたどこまでやるんだ、この残留思念(違)
要潤の正体が明らかになって、そこに乗り込んでくる院長先生。う〜ん、ここまで積み上げてきた院長先生の設定が壊れてしまうような一線を越えた発言が。いや、ダークサイドに堕ちてしまうほど追い詰められた状況にあったと解釈したい。
セイラの「わたしは、どんなときもプリンセスのようでありたいと思っていました」ってのは、プリンセスのように世間知らずで、傲慢で、自分の気持ちを下々に押しつけるってことですね。
最終回のテーマが「逆転」だってのは、まあ予想してましたが、まさか斉藤由貴と院長先生の関係まで逆転するとは。掛け合いのとこですが。
アラン先生がなにやら別の学校のオーナーの立場で戻ってきたらしいとこがちょっと外乱があって聞き取れなかったのだけど、どさくさに紛れてプロポーズして、それを冗談のようにごまかして去ってしまうってのはちょっとどうなのって感じでしたね。しかも最後までフォローはなかったし。
そして経営者としてセイラが帰ってくる。院長先生相手に、先に座って相手に座るように勧めるとは、どこまでもお嬢様なやつ。
しかしその後が、このドラマの根幹を突いたセリフ。「二人で一緒に、母から卒業しませんか」。そうだよなぁ。セイラを写すときのカメラと違って、院長先生を写してたカメラが細かく震えてたように見えた。細かい。
そのあとも「いていただいてけっこうです」って上から目線バリバリなセリフを吐きまくるセイラ。
セイラがクラスに戻ってきても、マリアちゃんは態度を変えない。それでこそマリアちゃん。
院長先生は、経営から離れていい先生になりたいという理想に向かっている。
最後、セイラが代表生徒のブローチをもらう。笑って拍手できるマリアちゃん。大人になったね。てか、そこまでの関係がよくわかる。セイラがまた、貧乏くさかった頃の表情とずいぶん違うんだ。う〜ん、最後のセイラは泉ピン子に似てなかった。途中は似てると思ったけど。
そして、院長先生が解放された瞬間。この瞬間のためにこのドラマはあったのよ。
「お膝仲良しにしてね」「ミレニアムのミ」で撮った集合写真。新しい写真が壁に貼られて、大団円。院長先生の、薫子と写った集合写真から、セイラと写った集合写真までの物語。
たっぷり堪能しました。
出て行ったカイトくんが新しい学校に入った経緯とか、プロポーズをうやむやにして退場したアラン先生とか、気になることはいろいろ残ってるけど、そんなの吹き飛ばすほどに、院長先生の物語がよかった。
満足です。