『藤子・Ｆ・不二雄大全集少年SF短編 1』藤子・Ｆ・不二雄小学館

ポストの中の明日	週刊少年サンデー	1975年18号
ひとりぼっちの宇宙戦争	週刊少年サンデー	1975年37号
おれ、夕子	週刊少年サンデー	1976年4月15日増刊
未来ドロボウ	週刊少年サンデー	1977年37号
流血鬼	週刊少年サンデー	1978年52号
ふたりぼっち	週刊少年サンデー	1979年1月25日増刊
宇宙船製造法	週刊少年サンデー	1979年8号
山寺グラフィティ	週刊少年サンデー	1979年3月20日増刊
恋人製造法	週刊少年サンデー	1979年4月25日増刊

届いたのがここ。3冊まとめて届いたうち、やっぱり最初はこれでしょう。
全部雑誌掲載時に読んでるはずで、その後も単行本になるたびに読んでるし、中公愛蔵版、文庫、ハードカバーの3セット持ってるはず。これが4セット目。といいきっていいのかどうか、セットによって収録作品が違うからなぁ。
というのはさておき、SFマガジンに「ミノタウロスの皿」などのすごいのを発表したF先生が少年誌に発表した作品集。どれもしっかりSFしてて、ちょっとエッチで、青少年の熱いリビドーを刺激してくれますとも。
「未来ドロボウ」は何度も読んでるのだけど、自分が年を取って小さな字が読めなくなったり、目がかすんだり、腰が痛くて立てなかったりといったことを経験していると、「若いということは想像以上にすばらしい。すばらしすぎるんだ！！」というセリフがすごく実感としてよくわかる。
「宇宙船製造法」では、限られたリソースをどこに投入するか。目の前のことに集中してこぢんまりと先細りな未来に向かうのか、冒険して拡大するのか。ビジネスにつながる考え方がしっかり描かれてるのもあらためてすごいなと思った。
どの作品もすばらしかった。