買ったのはここ。大学に入ってすぐの授業でお勧めされて読んで以来だから、34年ぶりぐらい。
京大式カードはまねしたんだけど、結局蔵書カードみたいな使い方しちゃって、あまり生きなかった。ひさしぶりに再読したら、カードに至る手帖からの流れがすっぽり記憶から抜け落ちていた。形だけまねして意味がついて行ってないというダメな見本。
手紙のカーボンコピーは、あの頃の分みんな持ってるけど、これを見てからまねしたのかその前からやっていたのか。日付を確認すればわかるけど、掘り出さないと見られない。
新聞のスクラップはいまだとウェブクリップで簡単に済ますことができて、手帖の話と合わせてそのままコンピュータに載せたのがOneNoteやEvernoteなんじゃないの?というくらい思想が同じ。そういう意味ではどこででも入力可能なiPhone/iPod touch版というのはさらに最適な手段なのかも。
それにしても1969年なんて、霞ヶ関ビルの設計に大型コンピュータを使ったり、マルスシステムがやっと使われ出したりしてた頃のはずなのに、すでにコンピュータによる知的生産としての情報のハンドリングに言及してる先見性は素晴らしい。タイプライターで実現できなかったことがすべて現在のPC(特にノート)で実現できてるのだからなぁ。
ひさしぶりに読んで、読んでる間中ひさしぶりになんかしたいという積極的な気持ちになってしまった。なんかしよう。なんか。
- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1969/07/21
- メディア: 新書
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