買ったのはここ
「図書館戦争」シリーズに登場する本。という知識だけで読んだ。「図書館戦争」シリーズを読んでいれば、もっと予備知識があるのだろうけど、読んでないので。予備知識なしでも全く問題ない本。
昔読んだライトノベルの感想を検索してあるブログにたどり着き、その感想に刺激されてメールを送ってブログ主と知り合う。
取り上げられているラノベは、概要を示されただけであれだとわかった。笹本祐一の「妖精作戦」シリーズ。と思ったらちゃんと巻末に参考文献としてあげられていた。僕は2巻目の「ハレーション・ゴースト」から入ったけど、全部読んでいるし、それがきっかけとなって笹本の現在までのすべての著作を読んでいる。これからも読みつづける。そういう作品。ラストの感想はもっとシンプルに「作者はきちんと片をつけずに逃げたな」という、この本のふたりよりもっと男の子らしいパワーゲーム的な感想だった。
それはさておき、この作品。登場人物はメインのふたり以外ほとんどいない。ふたりの心理を細かく描写していて、それが魅力。
障碍を表現する言葉を差別用語とし、障碍に関する著作を制限することで、この国は障碍があたかも存在しないかのように振る舞いつつある。そのほかの潔癖主義な雰囲気と合わせて、この国がどこに行こうとしてるのか、ちょっと怖い。というようなことを考えつつ読んだ。
そんなことは置いといて、恋愛小説として面白かった。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/06/27
- メディア: 文庫
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