a_sue’s diary

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『大震災'95』 小松左京 河出文庫 河出書房新社

買ったのはここ
あの地震を自宅で体験した小松左京が、4月から1年間の毎日新聞での連載テーマを急遽宇宙から震災に変更して書いた文章。
あの日、パソコン通信を通じて関西在住のメンバーから情報が流れてきて、なんか大変なことになってるようだと知った。
知識のある人は、同じ映像を見てもそこから受け取る情報が違うわけで、僕などは1本脚の高速道路が倒れてる映像を見ても、あららと思っただけだったが、小松左京は腰が抜けたといっている。あの地震が、いかにそれまでの常識を越えたものであったか。「日本沈没」は発表当時に読んでるけど、それとどう違ってるとかもちろん気づいてなかったし、活断層直下型地震というキーワードすらまったく意識になかった。
いろんな人たちの活動と、それをつないでいくことの必要性をうったえる話。16年たって、3.11が起きたときにそれはどのくらい改善されていたのだろう。

大震災’95 (河出文庫)

大震災’95 (河出文庫)