a_sue’s diary

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『萩尾望都 ―愛の宝石―』 フラワーコミックス マスターピーシーズ 小学館

初出

ママレードちゃん 週刊少女コミック 1972年23号
妖精の子もり 別冊少女コミック 1972年5月号
秋の旅 別冊少女コミック 1971年10月号
6月の声 別冊少女コミック 1972年6月号
オーマイ ケ セイラ セラ 週刊少女コミック 1973年21号
ゴールデンライラック 別冊少女コミック 1978年3〜5月号
まんがABC 別冊少女コミック 1978年1〜5月号
きみは美しい瞳 ASUKA 1985年8月号
ジュリエットの恋人 プチフラワー 1991年3月号

収録されてるカラー扉も細かく初出が描いてあるけど省略。
別冊で「モーさま世界を行く!」と題して、旅行記エッセイマンガを収録。
昨今の電子書籍化と対極にある、箱入りのハードカバーでいい紙を使って美しい印刷が素晴らしい1冊。

高めの本が予定されてるのは知ってたのだけど、内容をチェックしてなかった。
Twitterで出てるらしいことに気づいて中身をチェックしたら、これだった。
萩尾望都-愛の宝石- | 萩尾望都 – 小学館コミック
「6月の声」と「妖精の子もり」が入ってるとあらば、買わないわけには。
というわけで、ソラマチに行ったついでに三省堂でゲット。

1973年頃と1978年で絵柄ががらっと変わってるのがよくわかる。
久しぶりに読み返すと、「ママレードちゃん」も「秋の旅」も「オーマイ ケ セイラ セラ」もいい。
凝縮されたテンポのいいセリフとコマ割がすばらしい。
女の子がどれも魅力的でなぁ。
「ゴールデンライラック」は、時期的には連載を読んでたはずで、少なくとも冒頭見開きの扉ははっきり覚えてるのだけど、絵柄の変化についていけなくて単行本は買ってないはず。というか、内容をあまり覚えてなかった。今読むといいなぁ、この話。
「ジュリエットの恋人」は、今回初めて読んだ。今風の絵柄で、最近の展開ではあるけれど、70年代の作品に通じるとこがあって結構好き。
いいセレクトしてるわ。

別冊の「モーさま世界を行く!」はなぁ。これも70年代のは全部雑誌掲載時に読んでて、どっかにスクラップがまだ残ってると思うのだけど、赤と青の二色って誰が考えたんだか。当時は色インクだったかも知れないけど基本1色だったよな?
目が衰えてるオールドファンにこの仕打ちはちょっと勘弁して欲しい。目がちかちかして読めない。
といいながら、読んだけどさ。

ともあれ、値段分の価値があるよい本でした。
堪能しました。

萩尾望都-愛の宝石- (フラワーコミックス)

萩尾望都-愛の宝石- (フラワーコミックス)