『空飛ぶ広報室』有川浩幻冬舎

買ったのはここ。
ドラマの初回が納得いかなくて着手。
結局細かな心理を演技で表現できてるかとか、それを画面から読み取れるかとか、そういう所でドラマは小説にたいして決定的に不利なわけだ。
持ち歩けないハードカバーなので、家にいるときちょこちょこと読むだけで、いっこうにすすまず。
連休の前半でようやくプライベートな事務処理がおおむね片付いたので、読みかけ着手したら、やめられない止まらないで一気に読了。
航空自衛隊の広報室を舞台に、自衛隊とは、広報とは、って話を描きつつ、しっかり男女の話が入ってるとこが有川浩のメインストリームな作品。
おもしろい。泣ける。
ブルーインパルスにアイドルを乗せる話が出てきて、あれ？これってキムタクが乗ったあれか？あの時は講習の最中もおちゃらけ続けた最低人がいたおかげでずいぶん見てて苦痛だったが、そのあたりずいぶんちゃんとした若者たちを登場させている。が、その中でマニアな一人が選んだのが5番機。さっきのリンクつけるのに検索して久しぶりに自分が書いたの読んだら、キムタク5番機に乗ってるじゃん。へぇ、ちょっと見直したり。
と同時に、航空祭など以外にもブルーを売り込むって話で思い浮かぶのは九州新幹線の開業時に福岡市上空を飛ぶ予定だった話。前日のリハーサルの動画がYouTubeにたくさんアップされてるけど、福岡市民はみんな空を見上げてたらしい。
そんな現実の出来事との符合に納得しながら、でもやっぱり男女のあれこれって楽しい。
たっぷり楽しみました。