買ったのはここ。
ずいぶん昔に着手して、持ち歩きで鞄には入ってたんだけど、Kindle版の割り込みが入りまくってずいぶん時間がかかっちゃった。
なので最初の方は忘れてたりして。
パラパラと見返すと、最初の方は製作の経緯とか、当時の状況とか。まあとにかく高畑さんに作品を作らせる大変さとかがたくさん。
真ん中辺はスタッフインタビューとか。カラーページもあって、美術ボードが美しい。
最後のパートはいろんな人が語るのだが、なぜ村山由佳。こともあろうにアドバイスしてるよ。
P.221
もし、と勝手な後知恵で思う。引っ込み思案だたかつての自分=五年生のタエ子(の幻)にこのままでいいのかと促され、列車の座席から立ち上がったあの時、彼女がもし、
「だって私、あのひととまだ何にも話してない……」
そんな風にでも呟いていたらどうだったんだろう。
実際のその場面にはすでに都はるみの歌とエンドロールが流れていたわけだけれど、たった一言でもそんなモノローグの入る余地があったなら、見るものの受け止め方はずいぶん違って、高畑監督の意図したものに近づいていたのではないだろうか。
あんた何様?
山田太一氏と高畑監督の当時の対談は、テレビドラマとアニメについていろいろ。面白く読んだが、すでにそれをまとめて書く程の記憶が頭に残ってない。ここら辺は今朝読んだのだが。
ラストはいつものように大塚英志の難しい分析。インタビュー記事などの引用が多め。
ジブリの教科書もここら辺までで十分かな。
- 作者: スタジオジブリ,文春文庫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/03/07
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る