買ったのはここ。
あっという間に読み終えた(当社比)。
目次は下記
- ただのバカ一代
- 聞いた話
- 終わる日
- アモルフの棲む街
- 春の遠山署シリーズ キャロル・ザ・ウェポン
- 明るい世紀末の過ごし方 ブロークン・ハーティッド・シティ
- STUDIO
- 発見された妻の日記 閉じ込められて
- 火浦功と行く『昭和な街角』
- 挿し絵描きのあとがきのページ
初出とか執筆時期とか一切書いてないので時期が不明だが、あとがきによればほとんどは平成に入って書かれたものだとか。
『昭和な』と謳ってはおりますが、発表年月日を見ると実はほぼ平成という(笑)、この作品集。
って、発表年月日載ってないよ。
それはさておき、最初の「ただのバカ一代」あたりは、ああこのめんどくさいやつをねちっこく描写するとこが火浦功だが、ちょっとめんどくさいなという感じだったんだけど、昔の気分が戻ってきて、だんだん快感に。
「すちゃらか」ということばが頭に浮かんだが、文中に「C調」というもっと適切な単語が出てきた。
本書のほぼ半分を占める「明るい世紀末の過ごし方 ブロークン・ハーティッド・シティ」が、火浦功のすべての要素が入っててすごく良かった。昔の女友達を探しに尾道に行く話。
クレイジーキャッツが会話の基本な男同士の友人関係と、尾道と、ミステリーにSFに。
作中で昔の歌を歌ってるので、巻末にJASRACのクレジットが4曲。なんかもっと歌ってた気がしたけど、意外に少ないな。
ひさしぶりの火浦功、堪能しました。
で、竹本泉のイラストもうれしいんだけど、あとがき付なのでさらにうれしい。
せっかく1200dpiで描いてあるのに、kindleで拡大するとノイズが見えるのが残念だが。
- 作者: 火浦功
- 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: Kindle版
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