a_sue’s diary

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『和田慎二傑作選 亜里沙とマリア』 和田慎二 秋田書店

銀色の髪の亜里沙(前編) 1973年 別冊マーガレット4月号
銀色の髪の亜里沙(完結編) 1973年 別冊マーガレット5月号
もりそば幻想 1983年 和田慎二全コレクション
大逃亡・前編 黒バラは悪の紋章 1974年 別冊マーガレット1月号
続もりそば幻想 1983年 和田慎二全コレクション
大逃亡・完結編 紅の心 永遠に 1974年 別冊マーガレット2月号
四次元コート 1983年 和田慎二全コレクション

そのほかに和田慎二トリビュートイラスト集で明石路代/いがらしゆみこ/佐伯かよの/潮見知佳/新谷かおる/竹本泉/中山星香/永栗優と、銀色の髪の亜里沙と大逃亡のカットがいくつか。

最近は新刊チェックをしないので全く気付いてなかったのだが、友人情報で出てることを知った。

和田慎二傑作選 亜里沙とマリア | 秋田書店

訃報を聞いたとき書いたけど、「銀色の髪の亜里沙」は後編を読んでいっぺんでファンになった作品。
もうひとつの「大逃亡」は、物量的に当時最大で、他の読み切り作品と比べても圧倒的な大作感があった。実際内容にどっぷりはまったし。連載版「スケバン刑事」の陰でかすんでしまった感があるけど、今でも大好きな作品。
カラーページを再現かぁ、でもこの値段はなぁと、まあちょっとだけ悩んだが、kindle版が出る可能性もなさそうだし、結局さくっと買っちゃった。
デビュー当時の未収録作品掲載というのも売り文句の一つなんだけど、掲載情報を見ると「和田慎二全コレクション」に掲載されたらしい。なんか聞き覚えあるタイトルだと思ってEvernoteを検索したらツイートがあった。


どうやら一昨年のGWに処分したようだ。作品についてはまったく記憶に残ってなかった。
で、「銀色の髪の亜里沙」と「大逃亡」はまだ単行本を手放してないはずだが、こないだの大整理のあと手の届くところにはなさそうなので、読むのは久しぶり。「大逃亡」は泣けた。
今回のヒットは、初期の和田慎二作品の最後に書かれていたO.P.ナンバーが消されずに残っていること。
「銀色の髪の亜里沙」がO.P.11、「大逃亡」がO.P.17でしたか。
ほんとに初期の作品だねぇ。
単行本化に際して書き換えられてた箇所があるんだけど、そこら辺はあまり意識されてないみたい。収録されてるカットも雑誌掲載時のものと、最初の単行本化のころのものが明示されることなく混じってるし。
ともあれ久しぶりに読めて良かった。
やっぱりこの二作は特別だ。