a_sue’s diary

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『戦後怪奇マンガ史』 米沢嘉博 鉄人文庫 鉄人社

買ってずいぶん積ん読になってたけど、手を付ければ面白くてサクサク読了。
知ってる名前、知ってる作品の話が沢山。
小学生の頃通ってた貸本屋さんの右側の棚を占めてたちょっと古い本が『怪談』とか『影』とかだった。
怪奇マンガと劇画の貸本用の本だと知ったのはずいぶん後だったけど。
回虫を飲まされて苦悶の表情で死んだ男を楽器にする作品の話が出てくるけど、それ従妹が借りたのを読んだことあるし。
鬼太郎も貸本で最初に読んだし。
別冊少年マガジン等に載った短編でも「ちいちゃくなれ」はよく覚えてる。
怪奇マンガ、恐怖マンガの位置づけとかの分析がさすがだ。
ほぼ同年代なんだけど、目の前にあるものを当たり前のように消費してただけの人間としては、整理してみせられて初めて見えてくるものがある。
面白かった。

戦後怪奇マンガ史 (鉄人文庫)

戦後怪奇マンガ史 (鉄人文庫)