a_sue’s diary

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『昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー 672) Kindle版』 半藤一利 平凡社

これも1ヶ月前に月替わりセールで買ったもの。
2005年に語って、2006年に単行本化され、さらに「昭和天皇マッカーサー会談秘話」を加えて2009年に文庫化されたものの電子版。
戦後を昭和47年ぐらいまで語って、それ以後はまだ歴史になってないからとあらすじ程度。
個人的には東京オリンピックのころ今が何年なのかを意識したくらいの年齢なので、総理大臣が当たり前に佐藤栄作だったあたりから世の中の動きが始まってる。それ以前は何となく固有名詞を知ってるがもやもやっとしか知らない感じ。
GHQの時代の話から始まって、朝鮮戦争アメリカが日本の再軍備を考えるとか、いろんな思惑が交錯して。
70年安保闘争はテレビで見てある程度知ってたが、60年安保ってアレとは別物な雰囲気だったのね。
昭和40年代に入ってからの状況が、普通だと思ってたなぁ。家に冷蔵庫が来て、洗濯機が来て、電気炊飯器が来て。変化が大きかった。
戦後20年ぐらいの政治家は、みんないろんなやり遂げたいことがあってそのことに向かってたんだなぁ。
この本の内容から15年、国を動かしてる連中の劣化が進むばかり。
少子化に気付いて15年、何もしてないと書かれてて、それから15年経っても何もしてないってどうなの。
まあ、今がどうしようもないってのは置いといて、戦後のいろいろが凄く面白かった。
映画「ゴジラ」は原水爆がらみで取り上げられるってのはわかるが、「ウルトラマン」の放送開始にも触れられてたのはちょっと意外。絡めて仮面ライダーの名前も出てくるし。
一方で宇宙開発は無駄だと思ってる人で、月着陸にはちょっと触れられてるけどそれ以外の記述はない。小学生の頃、ジェミニがあれをやってこれをやったってニュースで見てたのを覚えてる人間としてはちょっと寂しい。
よど号は板付におりてたときニュースで出てるのを見た記憶があるんだけど、あしたのジョーの話は出なかったな。
そんなこんなが全部面白くて、歩きスマホでガンガン読んでましたよ。面白かった。