a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『月刊 鉄道模型趣味(TMS) 2021 4 No.951』 機芸出版社

20日が祝日で、金曜日に書店でゲット。
やっと読み終えた。

表紙を飾っているのは、信州上田の車輌たちという記事から上田丸子電鉄モハ4256。

Nゲージ製品の徹底加工でまとめた相鉄6000系新塗装か非冷房車4輌編成の記事、実車が廃車になり始めたのが1992年だそうなので、多分乗ったことがある。
相鉄6000系電車 - Wikipedia
というか、1980年代に海老名付近で見かけた相鉄というとこの色の印象。
写真を見るととてもNゲージと思えない精密さなんだけど、普通のガーランド型じゃないベンチレーターを3Dモデルからの3Dプリントで量産してるのが非常に効果的で写真でも普通のガラベンとの違いがよくわかる。

Nゲージ若桜鉄道細見川橋梁のセクションも橋梁の3Dモデルを作って3Dプリントで板キット状に出力後組み立ててて、もうこういう手法が普通なのだと思い知らされる。
2次元CADは昔仕事で使ってたこともあるけど、3Dモデリングはやったことがない。やってみたい気持ちはあるんだけど。
出来上がったセクションはリアルで素晴しい。
その橋梁がポーナル桁というそうで、解説記事が載っててちょっと変わった形をしてる。
これはモデリングしたくなる気持ちもよくわかる。
セクションの写真を見ると見事に再現されてるのがわかる。

製品の紹介で気になったのはマイコン・スロームーブマシン。
ポイントをパチンと切り替えるのではなく、サーボモーターでゆっくり転換させるポイントマシン。
実物のポイントが動くのを見て、あんな風に動くといいなと思ったことがある。

そして「Nゲージ最大・最強の機関車を目指して… 遠西さんの挑戦」と題した、TMS鉄道模型コンペティション2020 Nゲージ部門で特別賞を取ったフリーランス蒸機のインタビュー記事がオールカラー14ページで圧巻。
a-sue.hatenablog.com
実物を踏まえて、軸荷重とかボイラーの容量とかをきちんと考証した上でのデザインで、これは凄い。
模型としてもボギー貨車200両を牽引すると。
昔、貨物列車がコンテナばかりになる前に、踏切を通過する二軸貨車メインの貨物列車で数を数えて50いくつかだったという記憶があるけど、ボギー貨車200両って。
次のJAMで見られるだろうとのこと、一度も参加したことないけど行ってみたくなる。
現時点でネット上に映像がないけど、次のJAMのあとにはネットに出てくるかな?
そしてこの人のすごいのは、質素な工作環境。特別なものは何も無く、万力すらない工作台。技術とセンスなんだろうねぇ。

ナロー9mmの山野軽便鉄道建設記は、1800×600の台枠に作り込んだ1/87~1/80の軽便鉄道レイアウト。
立て掛け収納可能で、エンドレスから逆方向に分岐する線路から終端駅(途中駅に見えるけど)につながるプラン。
シーナリーやストラクチャもいい感じに作り込んであって、運転も楽しめそう。

模型のためのエッセンス第72回 スペインの1D1機と博物館は、機関車のメーカーがバブコックだと。
それを見てもピンとこなかったがバブコック日立のバブコックだと書いてあって、あ、その名前なら聞いたことがあるわと思った。
機関車自体よりも750mm、1000mm、1674mmという三つののゲージが入り乱れるヤードというのが興味を惹かれる。
数枚の写真から全貌を想像してわくわくするという、久しぶりの体験。
航空写真で見えないかなと Google Maps で Mieres を見たけど見つけられなかった。ゲージが違う線路が並行して走ってるらしいのは見えるんだけど。

新連載の模型ファンのための床下図鑑は、実物の台枠の構造・寸法から1/80で模型化する寸法と構造について解説。
床板の厚みやレール上面からの寸法など、縦方向の寸法が興味深い。
床下って、模型だと横からしか見ないからあまり気にしないところだけど、台枠の構造から取付位置の制約が発生するなど、奥が深そうな記事。

MODELS IMON の広告で3月19日に新宿店がオープンしたと。
昼休みに覗きに行ってみようかな。

鉄道模型趣味 2021年 04 月号 [雑誌]

鉄道模型趣味 2021年 04 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2021/03/19
  • メディア: 雑誌