a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『生頼範義展 図録』 生頼範義展実行委員会

届いたのがここ
って、読み終えてからいっぺんに書けよって話ですが。
緻密な描き込みがどれもほんとに素晴らしいです。やっぱこれ原画で見たかったなぁ。
僕の生頼範義体験というと、高2の時に友達が面白いから読めと貸してくれて、その後の僕の読書の方向を決めることになった、平井和正の『狼の紋章』だった。
当時出てたウルフガイシリーズを従兄から全部借りて読んだが、ハヤカワ文庫版も祥伝社ノンノベル版もすべて生頼さんの表紙だったし、その後角川文庫で過去の作品が出たときも表紙は生頼さんだったはず。平井和正を読めば、当然大藪春彦を読むことになるわけで、その大藪さんの本も当時新刊が出てた西城秀夫のエア・ウェイハンターシリーズなどの祥伝社のものがみんな生頼さん。背景に大きな顔と、手前にいろんな人物という構図はこのあたり共通で、後に帝国の逆襲のポスターを生頼さんが描いたと聞いて、あのイメージだとすぐわかった。
1966年に講談社吉川英治全集の新聞広告に生頼さんのイラストを使った話が載ってて、その三国志って、父が買ってうちにある。小学生の時読もうとして挫折し、中学生の時かにやっと読んだあの箱入りハードカバーの広告イラストを生頼さんが描いてたとは。
以後は映画のポスターとか書籍カバーとかでいろいろ見てたと思う。図録の巻末にある年譜に載ってる仕事で、知ってるのがいっぱいあるが、知らないのがそれ以上にたくさん。全部見たいなぁ。
見に行けなかった生頼範義展、図録の形で見ることが出来て良かった。
祥伝社分がなかったのがちょっと残念でした。