10巻から1年ちょっとで出た。
今回は大部分が2004年度に載った宇宙船の話。協力野田指令野田司令で、宇宙機についてのわかりやすい入門書というか、けっこうそんなことまで解説しちゃうのというか。この本の内容をきちんと踏まえた小説を書くと、それは「ハードSF」に分類されてしまうものになる。そこまでのものがきっちり詰まっている。
ヒントを与えられているとはいえ、小学生がそんなことまで思いつくだろうか?というのは置いといて、おもしろかった。
中で、静止衛星のことや、細長くした静止衛星を地上まで垂らしてそれを伝って昇降する軌道エレベータのことにも触れられていて、当初2月発売の予定が出ていたことからも、クラーク追悼で企画したものでないのは明らかだが、どこかで一言書いてあるとうれしかったかも知れない。そしてそれをきっかけにクラークを読む小学生が増えてくれれば。
これまでも楽しんで読んできたが、1冊で一つのテーマということで、特に良かったと思う。
- 作者: あさりよしとお
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2008/04/03
- メディア: コミック
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