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『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)』 大崎梢 創元推理文庫 東京創元社

買ったのはここ
面白かった。
成風堂書店シリーズの二人が、先輩の元店員に呼ばれて信州の老舗書店の幽霊事件を解決しに行く。
前作と違って、けっこうどろどろした血なまぐさい事件が絡んでくるけど、それはまあ過去の出来事ということで。それよりもいろんな登場人物の描写が面白い。
27年前に起きた事件。って、元の単行本が出たのが2006年なので、事件が起きたのは1979年ってこと?つい最近だよなぁ。時代の雰囲気がだいたい思い出せるけど、ほんとについ最近ですよ。「犬神家の一族」の映画が、隅々まで光が当たってて全然おどろおどろしい雰囲気がなくて、今の時代にこういう古い屋敷で殺人がどうのこうのいっても雰囲気でないよね、なんて言ってた時代。
そういう頃の話が現在につながって、というお話。
細かいことは置いといて、たっぷり楽しみました。

晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)

晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)