『文藝別冊 [総特集] ちばてつや 漫画家生活55周年記念号』 KAWADE夢ムック 河出書房新社

買ったのはここ
じっくり読んで、意外に時間がかかっちゃった。

ちばてつやは、物心ついてマンガを読み始めた頃、「８マン」と同じ少年マガジンに連載していた「紫電改のタカ」が初めて読んだ作品。
以後、「ハリスの旋風」「あしたのジョー」「おれは鉄平」「あした天気になあれ」「少年よラケットを抱け」と、マガジンの長期連載作品はほとんどリアルタイムで読んでいるし、並行してジャンプなどに掲載された作品もだいたい読んでいる。
ビッグコミックの「のたり松太郎」だけは全く読んだことがないが、それ以外の同時代の作品はだいたい追いかけてきたし、90年代に出たちばてつや全集も第1期はだいたい押さえたつもり。
というわけで、それなりにファンのつもりなのだけど、部分的にしか読んでない「みそっかす」含めていまだに読めてない作品が多い少女マンガなどもあって、まだまだ全作品制覇は遠い。

この本のインタビューやら記事やらであらためて意識したのは、ちばてつやがトキワ荘グループでもなく、それと競っていたさいとう・たかをなどの劇画系でもなく、全く独立した存在であるということ。まあ、そういう意味では桑田次郎も独立した存在だし、トキワ荘史観で漫画家を分類するのはあまり意味がないのだが。
そんなことを思いながら、おもしろく読んだ。
とりあえず未読作品の文庫を順に追いかけるかなぁ。って、少女マンガは文庫になってないのかな？

ちばてつや--漫画家生活55周年記念号（文藝別冊）