次男が図書館で借りてきたもの。
手をつけたら止められなくて、その夜のうちに読了。
小説を書く女性と、そのパートナーの話2編。
Side:Aは『小説新潮』2008年5月号別冊(その後新潮文庫)に掲載されたもので、Side:Bは単行本化に当たっての書き下ろしだそうで、2010年8月20日発行だからちょうど3年前か。実はそろそろ文庫になるのか?
中で出てくる「ロマンチストだけど理屈っぽい」というのは、まんま有川浩だよね。と思いながら読んでいくと、なんかメタな構造になっていて、心を揺さぶられながら読了。
いろんな意味で、心揺さぶられる本であった。
問題を見ないようにして先送りして何もしない困った人が出てくるのだけど、我が身に心当たりがありすぎて刺さる。
なんか、有川浩の作品を読んでると刺さることが多いのだけど、ぼくがよくある困ったちゃんのパターンをいくつも持ってるってことだろうか。
とかいうことは、読み終えてから思ったことで、読んでる間はお話に夢中。むかむか腹が立つとこも含めて、心に響く。
メタな構造というのは、作品を外から見てる存在が多重構造で出てくるってことなんだけど、って、ネタバレを極端に恐れるぼくがこんなこと書いちゃっていいのだろうか。とか余計なこと書くほどにこれ読んでる人がいろいろ考えちゃうだろうけど。
とりあえず、後書きじゃない地の文の一人称は、どんなに作者に思えても作者じゃないよね?
- 作者: 有川浩
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