『ヒア・カムズ・ザ・サン』 有川浩 新潮文庫 新潮社

買ったのはここ。

真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年たっても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の目には、まったく違う景色が見えた……。

という七行のあらすじから発想されたふたつの物語。
まったく違う話になってしまうのがすごい。
有川浩の作品は、どんどん読めて会話が楽しいとこがいい。でも今回珍しく場面展開に付いていけなくて、戻ってしまった。年取るとだめだ。登場人物の性別も忘れるしな。
ともあれ、さくっと読み終えて、うるうるでした。

ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫)