『石ノ森章太郎デジタル大全さるとびエッちゃん(1)』石森章太郎講談社

初出「おかしなおかしなおかしなあの子」集英社『週刊マーガレット』 1964年3月8日第9号〜7月12日第28号
10月配信開始の第7期は「少女萬画家」。で、今月の無料はこれ。
マーガレットは、たまにとなりのお姉さんから借りたり従姉のところで読んだりという程度で、続けて読んでない。
で、これは何話か読んだことがあるはずだけど、具体的にはほとんど覚えてない作品。もっとも、のちにアニメ化されたので、作品自体はよく知っている。
第1巻に収録されているのは「おかしなおかしなおかしなあの子」というタイトルで掲載されたようだが、雑誌掲載の記憶は「おかしなおかしなおかしなあの子エッちゃん」なので、これよりもう少し後ってことかな。「さるとびエッちゃん」になったのはアニメ化の時じゃないかと思うのだけど、詳細不明。ググってません。

お話しは、ある日転校してきた不思議な女の子が不思議な力でいろんな事件を解決するというのが基本パターン。エッちゃんの両親がどこで何をしてるのかとか、謎が多い。
時期的には「サイボーグ009」より前に連載が始まってて、1巻の最後で第28号だから、まだ009は始まってないな。
セリフのテンポが良くて、すいすい読める楽しい作品。
ビジュアルで印象深いヘアバンドは、第5回の途中で登場。最初はなかったので印象が違うなぁ。

なかにボンボンが出ていて、名前が「山之上きよし」。まあ誰だかわかりますが。「ボンボン」の連載開始は1965年のようなので、こっちが先なのね。このキャラを使ったということでしょうか。
キャラといえば、エッちゃんのお祖父ちゃんがギルモア博士なのだけど、これも時系列を考えるとこっちが先。
そういうとこも見てると面白い。
ひさしぶりに読めてよかった。