a_sue’s diary

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『1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代 (集英社学芸単行本) Kindle版』 柳澤健 集英社

僕が深夜放送を聴いていたのは1974年ぐらいから1981年3月まで。
ナチチャコパックを聞くようになったのが1974年の夏ぐらいのはずなので、第二部まで聞いていればその頃の林美雄パックの終わりがけを聞くことが出来たんじゃないかと思うけど、残念ながら聞いた記憶がない。聞いてたのが福岡のRKBラジオなのでネットしてなかった可能性もあるか。
1975年に水曜パックに登場したという意識は全くなくて、聞き始めたときから火曜小島一慶、水曜林美雄、木曜愛川欽也、金曜ナチチャコ、土曜山本コータローだったと思ってたなぁ。
紙の日記を掘り出せば何を聞いてたかわかるのだけど。

と言う個人的な思い出はさておいて、この本が出たときも気にはなったんだけど、時期的に縮小財政だったこともあり保留にしてそのまま忘れてた。
それが 11/2 のアトロクで紹介されたんですよ。
www.tbsradio.jp
ああ、やっぱりこれは読まないとな~と思って読書メーターの読みたい本に入れて、読むものがいろいろある時期なのでもうちょっとしてから読むつもりでした。
何がきっかけだったか忘れたけど、昨夜サンプル版をダウンロードしてちょっと読んだらいきなりボロ泣きになって、これは今読むしかないと。
金曜第二部に熱狂した人たちより少し後の世代になるので、ユーミンは「ルージュの伝言」で知ったちょっと後ぐらいの時期に聞き始めてるので、その点ではあまり印象がないのだけど、石川セリ山崎ハコの名前は林美雄パックで知ったし、アグネス・チャンの新アルバム「初めまして青春」が凄いぞというのもここで知った。あと、原田芳雄におすぎとピーコ。
もちろん最大のヒットはミスター・タモリだけど。
タモさんがしばらく前のブラタモリのなかで「みどりぶた」に反応してたよね。

映画「八月の濡れた砂」についても何度も話に出てきたんだけど、見る機会がないまま今に至る。
1981年4月に社会人として上京してからは、深夜放送は全く聞かなくなったけど、名画座やオールナイトはいろいろ見た。僕の興味はもっぱら特撮と洋画だったので、この本で挙げられてるようなタイトルはほとんど見ていない。
水曜パックになってから内容的にとんがってた部分がだいぶ丸くなっていたらしいけど、毎週楽しみに聞いてた。
いい時代の深夜放送の記憶がよみがえって、地方のいちリスナーでは知ることもなかったいろんな事情が綴られていて面白かった。