a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

かつしか天文セミナー『小惑星探査「はやぶさ」の成果、そして未来へ』

こないだの「水星の太陽面通過」のことを友人にメールしたら、博物館のサイトにある「かつしか天文セミナー」で川口先生が「やはぶさ」を語るんだなと逆に教えられた。

サイトのニュースはここ

すでに申し込み受付は終わってるけど、当日OKということなので、これは行くしかないだろうということで、行きましたよ。

はやぶさ」のイトカワ着陸に熱狂したのがもう1年前のことになるのか。

計画の全体を統括した川口プロマネにじかにお話を聞くというのは、ちょっとない体験で、わくわくしました。

5回のアプローチとその際のマスコミ報道についてなどもとりあげながら、アメリカがやらないところをねらって計画を成立させた話など、実におもしろい。

ちゃんとメモを取ったりしてないのでいい加減な記憶だけど、とにかく予算を確保して計画を進めるのが大変な状況はよくわかる。

今回、あれだけ初めてのことだらけの計画を実行して、すばらしい成果を挙げながら、そのことについては評価しない日本のマスコミが、それでも着陸についてスポーツ新聞までが報じたのは快挙だったよね。

世界初のことをいろいろ成し遂げた結果として、同じような計画をあちこちで実行し始めてるそうだ。

特にNASAが、今回のはやぶさがサンプルリターンに成功しない可能性が高いことを見越して「初のサンプルリターン」を掲げた計画を実行し始めてることは、それだけ「はやぶさ」の成し遂げたことがすばらしかった証拠なのだけど、またそれをNASAが実現して「初のサンプルリターン」の名誉を持っていかれるのならそれはちょっと悔しいことだ。

すでに「はやぶさ2」の計画があり、今回の「いとかわ」がS(珪素)型小惑星だったのに対し、今度はC(炭素)型小惑星を目指していること、NASAに先を越されないためには2007年に予算を確保して計画を実行に移さなければ間に合わないことなど、川口先生の話は危機感が強く感じられる。

せっかくこれだけの成果を挙げた日本の小惑星探査なのだから、その名誉を横取りされないよう「はやぶさ2」をがんばって欲しい。そのためにぜひ予算をつけて欲しいと思う。

微力ながら、応援しています。

追伸

そういえば、松浦さんが「松浦晋也のL/D」で財務省に投書した話を書いてたのを思い出した。

これはやはり投書しなければ。