買ったのはここ。
以前トルネードベースの連載を完結後にまとめ読みしているので、おおむね読んだことのある話なのだけど、大きく違うのがオタクの説明。
初期の「オタク」について、蔑称であったという話はいろいろあったが、物を勝手に持っていくとか無断で使うとか、ほとんど犯罪者扱いで書いてあるのは初めて読んだなぁ。ウェブの連載はどうだったんだっけと確認しようとしたら、本になったから大部分消されちゃってた。
で、この本の内容はまあ回顧録というか、年寄りの自慢話というか。俺が、我々が、アニメックが、初めてやった、我々しかできなかった、みんな我々のを子引き孫引きしてるとか。ここまで自慢話ばかりの回顧録というのも漫画アニメ関係ではあまりお目にかかったことがない。
劣悪な環境だったり待遇だったり、ものを知らなくて無茶苦茶なことしてた話だったりという部分もあるけど、結局それもバイク乗りの事故自慢とか、年寄りの病気自慢みたいなもので、自慢なんだよな。
「アニメック」の情報量はすごかったし、この本に書かれていた時代は隅から隅まで読んでいたので、裏話は興味深くて面白かったけど、ちょっと自慢話が鼻につく。
でもまあ、電車で読んでてふと我に返ると駅がいくつか飛んでたりするくらいには熱中して読みました。基本が通勤読書だけど、休みの夜に自宅で読み終わるくらいには。
- 作者: 小牧雅伸
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2009/01/26
- メディア: 単行本
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