初出
永遠のジャック&ベティ | 小説現代 | 88年1月号 |
わたしは作中の人物である | 小説現代 | 92年5月号 |
深夜の弁明 | 週刊小説 | 87年10月2日号 |
大江戸花見侍 | 小説現代 | 88年7月号 |
他小説 | 週刊小説 | 94年3月4日号 |
翼よ、あれは何の灯だ | 小説新潮 | 92年6月号 |
バラバラの名前 | 小説city | 92年3月号 |
風来山人世界漫遊 | 『開国日本』の中の第六章として書き下ろし | 02年11月25日刊 |
デストラーデとデステファーノ | SFアドベンチャー | 90年12月号 |
三銃士 | 青春と読書 | 91年11月号 |
シェイクスピア傑作選 | 青春と読書 | 91年8月号 |
桃太郎vs.金太郎 | インポケット | 97年3月号 |
おーい、サラディン | 小説すばる | 05年9月号 |
野良愛慕異聞 | 小説すばる | 01年5月号 |
三劫無勝負 | 小説現代 | 90年1月号 |
夕顔殺人事件 | オール讀物 | 03年4月号 |
ローズバッド | オール讀物 | 04年8月号 |
買ったのはここ
おもしろかった。
「永遠のジャック&ベティ」、残念ながら僕の使ってた教科書はロイとパールのNEW PRINCE READERSだったので、ジャック&ベティにはなじみがない。
「わたしは作中の人物である」「深夜の弁明」は、ちょっとメタ。「他小説」も普通の語り手でない部分では仲間?
普通の語り手でないという意味では、「デストラーデとデステファーノ」がさすがSF作家がSF専門誌に書いただけのことはあるという傑作。未来にいる読み手に語りかける作者。21世紀に発行される新刊に収録というパターンは、分類(4)の読者になるのだろうか。過去に読んでいたとしても分類(3)だな。執筆当時当たり前だったことが、読者の立場によってまったく通じなかったりするということにこだわって書いてあるところがおもしろい。
「野良愛慕異聞」、いまも幸せに暮らしているアイボって、どのくらいいるんだろう。
「夕顔殺人事件」は、「源氏物語」を読んでみたいと思わせてくれる楽しい読み物でしたよ。そういう意味では「シェイクスピア傑作選」もだけど。古典にこんな楽しい読み方があるとは。
というわけで、たっぷり楽しみました。
翼よ、あれは何の灯だ―清水義範パスティーシュ100〈6の巻〉 (ちくま文庫)
- 作者: 清水義範
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/05/11
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