a_sue’s diary

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『藤子・F・不二雄大全集 海の王子 1』 藤子・F・不二雄 小学館

初出 『週刊少年サンデー』1959年第1号〜1960年第27号、『別冊少年サンデー』1960年春季号、夏季号。
届いたのはここ
海の王子」は、二つ上の従兄からよく名前を聞いて、そっちで読ませてもらったことがある作品。中公の『藤子不二雄ランド』で出たときに2巻まで買ったけど、買い続けることができなくてそれっきりになっていた。
のちに週刊少年サンデーの創刊から連載された作品だという話を聞いて、時期が合わないのがふしぎだったのだけど、今回挟まってたリーフレットの初出情報で謎が解けた。小学三年生1964年8月号〜1965年3月号に掲載されているのがまさに従兄の学年。これか。というわけで、多分これが収録されるであろう3巻が今から楽しみなのであった。
それはさておき、この1巻。う〜ん、さすがに今読むと設定やらなんやらが当時の少年漫画としてもむちゃくちゃでちょっとつらい。同時期のアトムや鉄人と比べて、荒唐無稽の度合いが段違い。こういうものだったんだろうか。ただ、敵方の怪人達が、ガッチャマンのギャラクターのメカ鉄獣を使ってる隊長さん達のイメージによく似てるんだ。もちろんこっちが先だけど。それをまとめる上位組織がなくて、それぞれが単独で営業してるイメージ。なかには宇宙から来た侵略者もいるけど。そういう存在との戦いってのが当時の少年漫画では新しかったのかも知れない。そういう環境までわからないのがリアルタイムじゃない読者の弱点。ちゃんと調べればいいのだけど。
ところで、王子もチマも美形なのだけど、中公の時期(1984年)に描かれたチマよりも昔のチマの方が美人だな。後のF先生作品なら、きっとあんなシーンやこんなシーンが、と妄想がふくらむのであった。おじさんって、いやね。

海の王子 1 (藤子・F・不二雄大全集)

海の王子 1 (藤子・F・不二雄大全集)