初出 なかよし 1980年1月号〜8月号
久しぶりにアニメを見たので、ずっと保留にしてあった原作もやっぱり読んでみるかと言うことで、kindle版を。
リアルタイムで連載から単行本化される作品を電子書籍で済ませるのはまだ抵抗があるけど、こういう昔の作品はあまり抵抗がない。底本が何かというのを気にしなきゃならないような作品だとまたいろいろ思うところがあるけど、この作品ではそういうのもないし。
というわけで、読みました。まあ、こんなもんか、という感じ。
いまさらネタバレを気にする必要もないと思うけど、以下ネタバレを多分含みますのでご注意。
「なかよし」はほとんど読んでなくて、初出の1980年頃というのは「花とゆめ」「LaLa」「別コミ」「少コミ」「別マ」あたりが主に読んでた少女マンガ誌。
なので当時の少女マンガの雰囲気はそれなりに知っている。この頃の下宿ものだと川原由美子の「KNOCK!」には結構はまってた。あれ?別の作品だったっけ?
同じ作品を、いつ読むかというのはかなり重要で、20代の頃すごくはまった作品を今読んだら結構つらかったりして。感情移入の度合いがまったく違うし。
この作品で言うと、なんか気持ちの動きについていけないところがあって、それはおじさんが読んでるからなのかなぁと思ってしまいますね。
まあ、主役級の連中がなんかダーティなことやってるというのもちょっと入りにくい部分で。
日常的な学園生活の中でちょっと非日常な借金とか出生の秘密とか、少女マンガ史的には「自分の居場所」に関する段階は終って恋愛メインからもうちょっと何でもありになり始めてる頃の割りには地味なテーマ。
というか、テーマあるんだろうか?
キャラで話を転がしてる作品ではないし、その辺がちょっとぼんやりしてるのかも。