a_sue’s diary

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『ランドスケープと夏の定理 -Sogen SF Short Story Prize Edition- (創元SF短編賞受賞作) [Kindle版]』 高島雄哉 東京創元社

Amazonのおすすめに出てきた。
創元は電子書籍に力を入れてる印象があって、受賞作がこういう形で単独で読めるようになるのは雑誌を読まない人間にとって新しい作品に触れる機会になるのでいいな、ってことで、100円だったので買ってさくっと読了。
宇宙に行くとこから始まるので宇宙ものかと思ったらそうではなくて、知性についての議論が面白い。
数学的に表現可能な知性についてのわかりやすい比喩とか。
一方でラノベ風のキャラクター配置になっていて、残念ながら姉の描写にはあまり惹かれなかった。全体にキャラが薄い印象。
知性に行ったと思ったら、その延長上で別の宇宙についての議論もあって、それなりに楽しんで読んだ。
ラストはちょっと物足りなかったかも。
受賞作ってことでプロの作品ではないという先入観があったからかも知れないが。