a_sue’s diary

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『海がきこえるⅡ アイがあるから〈新装版〉 (徳間文庫 トクマの特選!) Kindle版』 氷室冴子 徳間書店

もう日付が変わったが、朝配信されたこれ。
a-sue.hatenablog.com
久しぶりの里伽子の物語はやっぱり我慢できなくて、朝の通勤で着手。
帰宅時点で半分ちょっと読んでて、本日マストの案件を片づけて最後まで一気読み。
1995年に出たハードカバーも、1999年の文庫も持ってて、何度も読んでるので大きなエピソードは覚えてる。
まあなんといっても

眩暈がしたのは、そんな里伽子に見とれたわけではなくて、なんちゅう高そうなカッコしてくるんだ、そのカッコで、どこの店に連れてけというつもりなんだと絶望的になったからだ。

につきるかな。

前作はジブリでアニメになって、LDとDVDで何度見たかわからないくらい見てるけど、本作は実写ドラマ化されて、帰宅したらかみさんが見てて後半だけしか見てなくて、その後再放送もあったかどうか知らないしメディア化もされてないし。
久しぶりに本作を読んで思い出すのは実写ドラマで雨の夜に駐まってたミニがライトを点けるシーンだったりする。それ以外全く覚えてないのに。
あの実写ドラマ、もう一度見たいな。

というのは置いといて、1999年の文庫化の際のあとがきが収録されているのだけど、それから20年以上経って、携帯やスマホがどうこう言うよりも大きいのが多分今はもうクリスマスに銀座で浮かれまくる若い人たちっているの?という事かな。
1995年はまだバブルの残り香があった頃で、何だかんだ言ってもまだまだ豊かだったけど、それから約30年経って日本がこんなになってるとはね。

何度読んでもやっぱりこの物語はいい。
1995年の時点で主な登場人物よりも年上だったが、今読んでも惹かれるのは作者と同年代だからか。
作中人物と同世代の若い人がこの作品を読むことはあるんだろうか。