買ったのはここ
順番を逆転して、『エロス』を先に読んじゃったので、今頃になった。
社会心理パニックものの傑作。ツィスの音が聞こえるというひとがいて、どうやらそれがだんだん大きくなっているらしいという話。
ある前提条件を作って、ありそうな状況、起こりそうな出来事を描いたシミュレーションノベルといえるかな。以前読んでからずいぶんたってるので展開は忘れてたが、あるシーンのビジュアルなイメージだけすごくクリアに記憶に残ってたりして。作者の得意な音楽の話や自動車の話もたくさん出てくる。
この作品に出てくる東京都庁は、もちろん今有楽町国際フォーラムがあるとこにあった旧都庁なのだけど、昔読んだ時には都庁の場所なんか知らなかったな。あのころはまだ日劇もあったはずなんだけど、有楽町付近は行ったことがなかったからなぁ。
- 作者: 広瀬正
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 文庫
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