『地球移動作戦』山本弘ハヤカワSFシリーズ Jコレクション早川書房

買ったのはここ
面白かった。
「妖星ゴラス」をハードSFで描こうという作品。これでもかといわんばかりに、いろんなSFのアイデアをインフラとして使いまくって、未来の生活と社会まで描き出し、そこに訪れる地球滅亡の危機をいかにして乗り切るか。
ぴあのドライブという、タキオンを使った魔法のような推進手段が実用化されていて、エネルギーコストが極端に下がっている世界がどうなるかとか、そういうとこもきちんと描こうとしている。さらに地球の危機を逃れるための作戦にかかる費用をどうやってまかなうか。生活を圧迫する費用負担。金を集めるためにどうするか。あくまで信じないひとたちや、宗教の動き。そんなこんながたまらなく面白くて、通勤読書だけではすまず、最後は家で読み終えた。
山本弘はやっぱ全部読まないとなぁ。