買ったのはここ。
タイトルがすべてを語ってて、それだけと言えばそれだけの話。好きな人にはディテールが楽しいのだけど、最近の(って、ここ20年ぐらいか)高齋さんはそこに説教を持ち込むからなぁ。
お台場F1が言われる前から東京でのレースを考えて書き始めてたそうだけど、まずお台場F1にダメ出し。市街地でタイヤむきだしのF1は危険だし、お台場の風景じゃ特徴がなくてどこでも一緒だと。なので皇居周回のスポーツカーになったそうで。
ちなみに土曜日に皇居一周して現地の様子を再確認。
レースの当日は2012年4月7日(土)が公式予選で4月8日(日)が本レース。
僕は4月7日は井の頭公園と目黒川に行ってるようだが、この年は確かに桜が遅かったみたい。
で、4月8日はなんと皇居を半分ぐらいまわってる。僕はレースの現場にいたのか(笑)
イギリスのチームが使ってる車が「ボクゾール」。
その読み方について、「ボグゾール」とか「ボクスホール」と書いている人がいるが、昔ヤナセが輸入してたときの表記が「ボクゾール」だったからこれが正しいのだ、と。
日本が大江戸自動車や大日本自動車なので、架空のメーカーかと思ったが、ググってみたら実在のメーカーだった。
ボクスホール - Wikipedia
さらに、表記、発音について注があった。
まあ、そういう話を地の文で説教するのではなく、登場人物に会話させてるわけです。
その会話の中で、別の作品でも書いてたメルセデスちゃん問題にも触れている。
登場人物はみんな思いやりのある正しい人たちで、それを「アナタのためにこんなことをしてました」「ありがとう」とか、「アナタは私のためにこんなことをしてくれたのですね、ありがとう」とか、全部しゃべらせないと気が済まない。
あえて言わない美学など存在しないところはグローバル化を突っ走ってるのだろうか。
なんだかんだいって、それでも新作のレース小説が読めるのはうれしい。
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