a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『鉄道模型趣味増刊 No.887 Nゲージマガジン No.64 2016 WINTER』 機芸出版社

今回も早めに買ったのだけど、レイアウトの記事がたっぷりで時間がかかった。
表紙の上半分は、「趣のある温泉場」と名付けられたモジュール。No.63に載ったモジュールの続きってことだが、記事を読んでいくと土木技術者とあったので、トラス橋の支持構造などにこだわってたあれかと思い出した。今回はこれと「長大な橋梁区間」と題したモジュールの2点を発表されてるけど、延滞全体で10個のブロックにわけて製作されてるらしい。驚きなのはネット環境もなく、模型雑誌なども読まずに独学でこれを作ってたってこと。ディテールがすばらしいし、とても独学だけとは思えない見事なものですよ。
表紙の下半分は、シーナリィが2分割されたリバーシブルレイアウトの「ローカル風景」。背景になってる空の向こう側は「坂のある街」。店舗内に展示するために作られたそうで、楽しい仕掛けもあり。一緒に紹介されている公園レイアウトは、とにかく人口密度が半端じゃなくて、1000体を超える人形が配置されてるとのこと。それをどうやって手に入れたのか、自作したのかについての記述がなかったような気がするが、買ってたらとんでもない金額だよね。
伊豆鉄道「伊豆北川駅〜稲梓橋梁セクション」は、No.59に載ったセクションの続き。線路に何を使ってるか書いてないが、このゆったりした曲線はフレキシブルだよね。伊豆の風景の再現がすばらしい。
国鉄相模野線相模平駅周辺というレイアウトは、TMS829号に載った国鉄相模野線の作者の方が新たに作った物。全景写真だとレイアウトマットのようなずいぶん整然としたように見えた田圃部分を走る線路が、アップで見るとしっかりバラストと築堤部分を作り込んであって、PECOのフレキシブルで緩和曲線を入れてあると。さらに勾配の始点終点における縦の緩和曲線も。扇形庫のある終端駅もいい雰囲気。
肥薩線雨降川駅は、JR九州の車両をディズプレイするために作られたジオラマ。草の生えたかつて線路があった部分とか、ホームの細かい作り込みとかがいい雰囲気。
レイアウトが主な興味なのだけど、懐かしい交直流急行型の記事が載ってたのでついじっくり読んじゃった。東北の50Hzなので、北部九州でなじみだった60Hzのとは微妙に違うのだけど、それは誤差の範囲。国鉄時代のこの色がいいよね。先頭車のディテールがぱっと見にすごい。13輌編成で先頭車が6輌。13輌を一度に仕上げるってのもすごい。さいごに401系をはじめとする交直流近郊型電車にも挑戦したいと書いてあるので期待してます。
様々な鉄橋が展開する「渓谷モジュール」の延長という記事は、No.62に載ったトラス橋とコンクリート橋のモジュールの延長部分。モジュールの連結に100円ショップで買ったコンテナBOXを使うという工夫が。山間の鉄橋がいいなぁ。
No.61に載った「京急押入線」の追加工作がいろいろ。大型ショッピングモールWingを追加して、照明を追加して、夜景がすばらしい。
他には「レイアウトに残したい鉄道原風景」の7から9とか。
今回もたっぷり楽しんだが、残念ながらこれで休刊。TMS No.886で書かれてたけど、これには直接書いてないな。

Nゲージマガジン(64) 2015年 12 月号 [雑誌]: 鉄道模型趣味 増刊

Nゲージマガジン(64) 2015年 12 月号 [雑誌]: 鉄道模型趣味 増刊