a_sue’s diary

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『座頭市 Kindle版』 平田弘史 グループ・ゼロ

初出 「座頭市の歌が聞こえる」 1966年頃の作品(初出誌不明)、「座頭市海を渡る 1966年『少年キング』34号
5年ぐらい前、安かったときにポチッとして放置してた。
座頭市の映画は多分ちゃんと見たことがないのだけど、この作品は良かった。
で、絵が上手いよね。時代劇作品の共通タッチがしっかり入ってて。
収録作品と紙から収録されたっぽい初出情報があわないんだけど、巻末のインタビューとかが収録されてるのが良かった。
少年キングの編集長が芳文社引き抜きを計って描かせたのだと。
当時の少年キングの編集長というと、「サイボーグ009」がわけわからんと打ち切ったり、桑田次郎に「バットマン」を描かせるために「エリート」を打ち切った(のちに第2部で復活)とか、悪い話しか聞かない。
とりあえず、長いこと放置しててすみませんでした。

座頭市

座頭市

  • 作者:平田 弘史
  • 出版社/メーカー: グループ・ゼロ
  • 発売日: 2015/10/08
  • メディア: Kindle

ところで、この絵のタッチといろいろ漏れ聞く平田弘史先生のエピソードを聞くと、あれは平田弘史先生の作品だったのではと思えるのがあるんだけど、どうなんでしょうか。
アダルト系の本に載ってた読切り作品なんだけど。
時代劇風の昔の山の中の農家で、だめな親父をなんとかしようと頑張ってるかみさんの夜の生活をのぞいてる兄弟が乱入して、「おっかあはやりてえだ、でもおっとうはやれねえだ。おらだったら」ってそうなっちゃうという話。
それからは皆満たされた生活を送ってたんだけど、最後のページで男三人がしょんぼり座ってて、親父が「おめえらがいけねえんだぞ」って息子達に言って、息子の一人が「おっかあ!何で死んじまったんだよー」ってやつ。
当時見たはずの作者の名前を覚えてないんだけど、このセンスと記憶にあるタッチは平田弘史先生だと思うんだけど、どうでしょうか。
読みたい。