a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『原作愛蔵版 伊賀の影丸 9 影丸旅日記』 横山光輝 KCデラックス 講談社

初出

影丸旅日記 週刊少年サンデー 1966年第23号〜1966年第39号 小学館
影丸と胡蝶 別冊マーガレット 1964年 集英社
伊賀の影丸 外伝 別冊少年マガジン 1970年 講談社
伊賀の影丸 百舌の藤蔵 プレイコミック 1977年 秋田書店
その後の伊賀の影丸 ビッグコミック 1969年 小学館

ついに全9巻の完結。
本編は、時期的には『少年』で「鉄人28号」が終って「グランプリ野郎」が始まった頃。一番好きな絵柄の時代ですよ。内容はこれまでの団体戦と違って、どちらかというと個人戦の印象で、影丸がちょっとしたスターになってますね。
で、最後なので本編の他の読切りが収録されている。
初出リストを見るといろんな出版社の雑誌に載ってるのがわかるが、中でも異色なのが本編の連載中に『別冊マーガレット』に載ったという「影丸と胡蝶」。年だけでいつ頃のものかわからないけど、絵柄を見ると「七つの影法師」の頃かな? 時期的にはとなりのお姉さんから少女誌を借りて読むようになる前なので、当然見たことがなかった。当時の少年誌にはないタイプの話で、少年マンガと少女マンガの両方を手がけていた横山先生ならではという話かな。
後の作品は、絵柄がずいぶん変わってるのがよくわかる。1977年の「百舌の藤蔵」は、ぎりぎり目つきが悪くなる直前ぐらいかな。
小学館の少年サンデーで当時看板作品だった「伊賀の影丸」のほぼ完全版に近い単行本が、ライバル講談社から出るというこの企画。堪能しました。

原作愛蔵版 伊賀の影丸 第9巻 影丸旅日記 (9) (KCデラックス)

原作愛蔵版 伊賀の影丸 第9巻 影丸旅日記 (9) (KCデラックス)