a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『藤子・F・不二雄大全集 初期SF作品』 藤子・F・不二雄 小学館

海底人間メバル(第1回) ぼくら 1955年1月号
海底人間メバル(第2回) ぼくら 1955年2月号
海底人間メバル(第3回) ぼくら 1955年4月号
暴風の奇術 少年少女冒険王 1953年12月号
幽霊ロケット 漫画王 1957年2月号別冊付録
白魔洞の怪人 漫画王 1957年8月号別冊付録
宇宙冒険児 漫画王 1958年3月号別冊付録
恐怖のウラン島 漫画王 1958年10月号別冊付録
あのロボットをうて 漫画王 1959年2月号別冊付録
トピちゃん 漫画王増刊「幼年王」 1956年春増刊号
宇宙鉱脈 探偵王臨時増刊「漫画ブック」 1954年冬増刊号
ぼくは…うしろにつけた 漫画少年 1954年9月号
さてほんとうに穴をでるには?… 漫画少年 1954年10月号
ある日本人留学生からのローマ便り 漫画少年 1954年11月号
星の子カロル たのしい三年生 1957年8月号別冊付録
ふしぎなほしのぼうけん たのしい二年生 1958年8月号別冊付録

届いたのはここ
時期的には一番古いのが1953年(昭和28年)12月号、一番新しいのが1959年(昭和34年)2月号かな。
解説によれば週刊誌が創刊されたのが1959年なので、確かその3月。ぎりぎり月刊誌だけの時代の作品。
SF作品を集めたものだけど、舞台はいろいろあって、宇宙を舞台にしたものもいくつかある。
時期的に、ソ連スプートニクが飛んだのが1957年で、ガガーリンによる初の有人飛行が1961年(昭和36年)なので、この本に収められてる作品はすべて人類が宇宙に出る前に描かれたもの。
それからすると、宇宙空間の描写や、他の星での描写が今見ても十分通用するくらい科学的に正確なことに驚くべきなのだろう。特につい最近他の星に降り立った人たちの映画を見ただけに、50年以上前に描かれた作品がこれってのはすごいと思う。
そしてまた「トピちゃん」などは、日常にちょっとした異分子が紛れ込んだときのドタバタという意味で、後の作品群のルーツなのかも知れない。
そんないろいろを読んで、あらためて藤子・F・不二雄先生の凄さを思い知るのである。
第4期にはどんな作品が収録されるのであろうか。

初期SF作品 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)

初期SF作品 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)