『桑田次郎アダルト短編集 2 感覚転移 (マンガショップシリーズ 204) [Kindle版]』桑田次郎パンローリング

初出

再起不能	「ヤングコミック」	少年画報社	1968年6月11日号
人工女体第1号	「ヤングコミック」	少年画報社	1968年7月9日号
感覚転移	「ヤングコミック」	少年画報社	1968年7月23日号
ゴーカム〜宇宙のラブハンター〜	「ヤングコミック」	少年画報社	1969年2月11日号
一発で殺して	「別冊明星」夏季特別号	集英社	1964年8月1日号
サイゴーボンド登場	「別冊明星」	集英社	1966年10月号
あるボクサーの悲劇	「別冊明星」初夏デラックス号	集英社	1966年5月31日号
まびき沼	「平凡パンチ臨時増刊」	平凡出版	1975年2増刊号
夢の中の殺人	「別冊明星」新春特大号	集英社	1965年1月1日号
フトヒモ	「別冊明星」新秋デラックス号	集英社	1966年9月20日号
血をふく壁	「別冊明星」新春デラックス号	集英社	1966年1月1日号
闇の声	「漫画天国」	芸文社	1966年9月25日号
血と絵具	「別冊明星」薫風特大号	集英社	1964年5月1日号
死に神さんようコンニチワ！	「別冊明星」陽春デラックス号	集英社	1966年4月1日号
ある殺人計画	「別冊明星」新春特大号	集英社	1964年1月1日号
あやつり人形	「女性自身」	光文社	1972年7月1日号〜7月15日号(全3回)
痴女の宴	「漫画ボン」	少年画報社	1975年1月号
きれいな星空だぜ	「別冊明星」	集英社	1964年10月1日号
ミス・セブン	「別冊明星」	集英社	1966年8月1日号
血の中に	「漫画天国」	芸文社	1966年10月23日号
人には親切を！	「GORO」19号	小学館	1978年10月号

うだうだ言ってないで、電子版出してくれてありがとうという意味で、とりあえずなんか1冊買おうということで、これ。アダルト短編集の前のは紙で買っている。
エロと殺人でアダルト。
1964年から1965年は「８マン」を描いていた頃で、水沢博士のような女性が出てきたりする。
1966年から1968年が「エリート」あたり。線がシャープになってくる。
1970年代になると、「デスハンター」のシャープな線からあっという間に「カワリ大いに笑う」の背骨が曲がったタッチに変わっていく。
最後の「人には親切を!」は、桑田次郎になってるけど絵的にはほとんど桑田二郎やね。描いてる内容は正反対だが。
何作か、少年マンガとまったく違うリアルなタッチで描かれてるのがあって、それも見所。
あっけらかんとした艶笑ものもあるけど、リアルにエロいのもあってよいですよ。

で、kindle版としての評価だけど、背表紙がないのは当然として、裏表紙もないのがちょっと残念。マンガショップシリーズは裏表紙に解説的なことが書いてあるのが多かったはずなので。
表紙は帯付きの状態になっててうれしいが、帯の陰になってる部分も見たい。
そこまで求めるなら紙で買えってことになっちゃうのかな。
ともあれ、値段と保管スペースを考えれば十分よいです。