ここら辺でダウンロードしたらしい。
この本を読んで「草枕」を読まないとと言ってるのだけど、何が書いてあったか全く覚えてない。
いつでも読めるという安心感でずっと放置してあったのを最近読み始めて、本日読了。
普通こういう作品って、よくわからないまま小学校から中学ぐらいで読んでるものなのに、これは読んだことがなかったようだ。全く覚えてないだけかもしれないが。
有名な書き出しがあって、それが一人称の語り手の脳内モノローグであるとわかるあたりから、話が芸術家というか、オタクの精神構造というか、趣味人のあれこれというか、そういう展開になっていく。
若い娘さんとのふれあいがあって、風呂に入ってるところに裸の娘さんがやってくるとか、けっこう中学生ぐらいで読んだら妄想を書き立てられそうな場面があるのが意外だった。
日露戦争に出征する若者が乗った汽車を見送るシーンで終わるのだが、旅の画工である自分が旅立たないのだな。
年取ってから読むとまたいろいろ思うところがあって面白かった。
- 作者: 夏目漱石
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (4件) を見る