a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの』 ロバート・ウェストール:作 宮崎駿:編+タインマスへの旅 金原瑞人:訳 岩波書店

岡田斗司夫ゼミの2018年12月23日の回で取り上げてたのをメルマガで知った。
その回は途中で居眠りしちゃってちゃんと見てなかったのが敗因か。
youtu.be
宮さんがマンガを描いてる本というと江戸川乱歩の『幽霊塔』があったけど、
a-sue.hatenablog.com
こんなの出てたのは知らなかった。
というわけで、Amazonで買おうと思ったが、マーケットプレイスで送料が1,200円とかむちゃくちゃな値段の古本とかしかない。

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの

渋谷のMARUZEN&ジュンク堂書店で探したが、調べてもらうと売り切れ。
hontoで送料が324円なので、ポチッとする。
honto.jp
版元からの取り寄せってことで時間がかかってるあいだに新宿の紀伊國屋書店本店に行く機会があって、hontoでまだ取り消し可能なことを確認してから児童書の棚に見当たらなかったのでレジで聞いたら調べてくれて別館のコミック売り場にあるからレジで取り置きしましたと。なんですと。
別館に向かいながらhontoの注文を取り消し。無事ゲットしたのが金曜日木曜日
その日のうちに表題作を読み終えて、本日残りを読んで読了。

どれも主人公が饒舌に語る地の文のスタイルで、戦争を扱った作品。
「ブラッカムの爆撃機」は、若い爆撃機乗りの話で、「親父」と呼ばれるベテランが35歳だったりして。
イギリスがやってたドイツ爆撃がどんなむちゃくちゃだったかという話。神風特攻をやってた日本もいい勝負だが。
飛行機で空を飛んでる描写がリアルに感じられていい。
「チャス・マッギルの幽霊」は戦時下の物語。ちょっと「ナルニア国ものがたり」を連想しちゃうが、そういう話ではない。
「ぼくを作ったもの」も同じ主人公の話のようだけど、いろんなものの面白さを知るきっかけとか。ちょっと個人的な経験とも被っていい話。
どれも面白かった。初めて読んだ作家だけど、好みかも。