a_sue’s diary

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『新版 いっぱしの女』 氷室冴子 ちくま文庫 筑摩書房

氷室冴子とその時代』を読み終えて、勢いでこの本に着手して読了。
元は1992年に発行された単行本で、初出情報が載ってないが執筆時期は1989年から1991年にかけてといったところか。
前の文庫が1995年に出ていて、2000年1月に入手して3月に読みおえてる。
書かれたのが30年前で、自分が前回読んだのが約20年前。
バブルがはじける直前でいけいけゴーゴーだった時代なので、まあ当時の男性たちはとんでもなかっただろうなと思えるのだけど、それ以前からいろんなものと戦ってきた氷室さんの問題意識を多分前回読んだ頃の僕はまだまだ理解してなかったのだろうなと思う。
以前も書いたことがあるけど、僕は福岡の生まれで、氷室さんは北海道だから、同年代とはいえ全く違う男女観を持ってたはずだし。
そんな僕ですら、今はいろいろと学習したのだけど。

氷室さんのエッセイは、書籍化されたものはほとんど全部入手して読んだはずなんだけど、数年前に大処分を決行した時にほとんどを手放してしまった。
できれば電子書籍でまた読んでみたいな。
この本も出来れば電子版で買いたかったが、当分出そうにないし、であれば初速が効くので発売日から日が経たないうちに買うのが吉と思って紙を買ったもの。

で、氷室冴子作品の電子版の状況とかを検索してて、現時点で『海がきこえる』は電子化されてないばかりか紙でも手に入らないらしいことに気付いて愕然としてますよ。徳間書店は何やってんだ?