a_sue’s diary

a_sue の日記 はてなブログ版

『鉄腕アトム 《オリジナル版》16』 手塚治虫 復刊ドットコム

初出

顔のないロボット 少年 1967年1月号
顔のないロボット 少年 1967年2月号
別冊ふろく「少年コミクス」 一億年前の犯罪1 少年 1967年3月号
一億年前の犯罪 少年 1967年4月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年5月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年6月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年7月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年8月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年9月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年10月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年11月号
ゾロモンの宝石 少年 1967年12月号
鉄腕アトム」の放映終了に関して(再録) COM 1967年2月号
火星からかえってきた男 少年 1968年1月号
火星からかえってきた男 少年 1968年2月号
マンガ家㊙レポート(再録) 少年 1967年9月号ふろく「マンガニカ」
火星からかえってきた男 少年 1968年3月号
鉄腕アトム 予告(再録) 産経新聞 1967年1月15日付
解説(再録) 森晴路(手塚プロダクション)

完結。
昨日届いたのをやっと読了。
掲載誌で読んでるので55年ぶりのオリジナル版。
このあたりは本編ではなく番外編を読んでるような気分で読んでた。
「ゾロモンの宝石」の8月号が表紙だけ収録されていて、9月号で原稿を落としたというお詫びが入ってる。
その穴埋めで載ったのが中沢啓治?なんかそっちの記憶だけある。作品内容はもう思い出せないが。
その「ゾロモンの宝石」だけど、こんなに長かったんだねぇ。
記憶にあったのは終盤の宝石の中でのできごとばかりで、そこまでのあれこれはすっぽり抜け落ちてた。
というわけで、わりと新鮮に楽しめた。
巻末に再録されてる森晴路さんの解説で、本紙から別冊に続くスタイルが崩れた話が書かれてるけど、その頃って巻頭カラーをアトムと鉄人が分け合ってた印象なので、それが崩れたのも番外編を読んでる気分になった一因なのかも。
同じ解説で、産経新聞鉄腕アトムの連載が1967年1月に始まってて、「少年」で終了したときにもそっちは連載中で手塚治虫はそっちを「鉄腕アトム」の集大成と思っていたようだとある。
だからやっぱりそっちが本編で、その時期少年に載ってたのは番外編だったんだ。
鉄腕アトム」の本編は、青騎士~四次元の少年で天馬博士がアトム製造時にもどそうとした、そこから「アトム今昔物語」につながるのだ。
1967年以降「少年」に連載されていたこの巻収録部分はやっぱり番外編なんだ。
この解説は多分初めて読むので、今初めてそのことに気付かされて、ちょっとビックリしています。
「少年」休刊の1968年3月号発売から間もなく55年、今頃気付くかぁ。