a_sue’s diary

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『最後の国民作家 宮崎駿』 酒井信 文春新書 文藝春秋

買ったのはここ
宮崎作品がほんとにヒットしたのは平成になってからの「魔女の宅急便」から。昭和の作品は、公開時には一部マニアには支持されていたが、一般にはそれほどでもなかった。その後のTV放映で人気が出た。
昭和と平成って区切りはあまり意識したことがなかったけど、そういわれるとそうか。
平成になり、現実感覚がフラット化し希薄になってきた中で、宮崎作品は「もの」「仕事」「風景」に対する現実感覚をきっちり描き出している。というような話がいろいろ書いてある。
最後の方の「右」と「左」の話は、申し訳ないがきちんと理解できなかった。
現実感覚のフラット化というのは、たとえば昔は正月というのは普通の日とは明らかに違うイベントだったのに、今ではコンビニが普通に開いてて、いつもと変わらない生活をしてしまうとか、そういう部分で感じるかな。ハレとケの区別がなく、毎日がハレ状態だったり。
おもしろかった。

最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)